才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

もう、嫌だ……


類との別れは凛華に大きな心の傷をつけた。



何人かに告白されてもごめんなさいと断り、付き合いたいと思う気持ちにならなかったのだ。




だから相馬くんが愛菜と付き合いだした時はこういう純粋に好きになれる人もいるんだと応援したくなった。





その頃から私の後ろをいつも追いかけてくる奴がいる。




同じ駅だし色々偶然も重なって最近ではいつも一緒にいるような気がする。




ベッドにうつ伏せになっていた凛華に本堂くんから今終わりましたーとLINEが入ってきた。



「別に報告いらないし(笑)」



凛華はまだ寝るのは早かったがおやすみとスタンプを押した。



え?早っと返ってきたのがおかしくて思わず笑ってしまった。




凛華は部屋着に着替えてお風呂~と浴室へむかった。



同じ頃、愛菜もお風呂に入っていた。




一人が多い愛菜は大抵シャワーで済ます方が多い。




冬でも家にはトレーニングルームがあって汗をかく。



お湯ももったいないしと思い節約節約と自分で勝手にいいように考えるのだ。


でもこの間日焼けして帰国した時に凛華が美容液をくれてお風呂で毛穴を開けてねとくれたので、肌が落ち着くまで湯船につかっている。




凛華は自分磨きがすごいからなぁ……



私じゃ絶対に続かないかも、美容系の仕事につけばいいよと言ったら他人はどうでもいいと言っていた。




愛菜の肌が可哀想でと使いかけだけど相馬くんの為に絶対に使ってと言われたのだ。



りっくんは関係ないと思うんだけどなぁ……




そう思いながら美容液を身体に塗っていった愛菜であった。


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