才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
愛菜はじっと見た。
どれも可愛いけど…
「あの、あのねりっくん」
「ん?」
「私が選ばなかったアクセサリーはどうするの?お母さんとか由依ちゃんとかにあげるの?」
「んー、愛菜に似合いそうと思ってパーツとか選んだからあげないかな、由依とかは引かれそうだし(笑)」
「じゃあ捨てちゃうの?」
「……そんなこと考えてなかった」
「私が全部貰っちゃだめかな?欲張りすぎる?」
「いや、いいけど……愛菜ならもっといいもの買って貰えるだろうし、僕の自己満足で一つあればいいかなって思ってたからさ、誕生日からも遅れたし」
「私の事を思って作ってくれたのが嬉しいの、他の人にあげないで……」
「愛菜……」
「大切に使うから……ね?」
「ありがとう、多分机の奥にしまってそのうち捨ててたかもしれないな」
だめだよ~と愛菜に言われた。
「りっくん、ありがとうね、色々考えて手作りしてくれて、1個つけてもいい?」
「うん」
愛菜は三角の中に白い丸い真珠っぽいプラスチックの玉がついているイヤリングを選んだ。
「あっ……」
それ、一番最初に作ったやつだ……
見本を見て、揺れて可愛いなって思ったんだった。
でも自信がなくて、次々作ったんだったな。
「どう?」
「可愛い、最初に作ったやつなんだ、三角と丸い玉の長さのバランスが少し違う長さになって、揺れるタイプは難しいなって色々作ったんだけど」
「並べてつけるわけじゃないから何ミリの長さなんて気づかないよ~、これ好き(笑)」
「うん、似合うよ」