才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

180はある高身長の彼は背中を少し曲げてすぐにごめんと言う。

そんなに謝らないで欲しいんだけど……


「じゃあ私からも少し言わせてもらってもいい?」

「もちろん」

「実は……私……」


相馬くんを見ると喉仏がゴクンと動いたのがわかった。


「……まだ相馬くんの事を好きになってないの」


「へっ?」


「あっ、でも最近ちょっと気になるっていうか……」

「あぁ」


納得してくれたようだ。

そうだよね、告白にOKしたんだから私の考えの方がおかしいのも承知の上だ。


でも……

「正直……男の人を好きになった事がなくて、恋愛はあまりよくわからないの」



相馬くんは少し不思議そうな顔をしていた。


「三木さん、付き合った事ないの?モテるだろ?」


「そんな…どういうのがモテるとかわかんない、告白はされたことあるけどずっと断ってきたから、一瞬迷ったけどお願いしますって言った自分に今驚いてます、はい……」


私はまた頬が熱くなった。


「まだ相馬くんの事をよく知らないのに……私で本当にいいのかな……」


「三木さんが好きだから告白したんだよ」と言ったが、まだ不安そうな顔をしている。


「……そうだよね」


「僕は素直に嬉しいから三木さんが好きになってくれるのを願ってるからね」


「うん…気になってるのは間違いないからこれからよろしくね」

また真っ赤になってしまった。


「可愛い……」

相馬くんは真っ赤になった私の頬に触ってきた。


「……っ、だから恥ずかしいんだって」


もう〜と私は言いながら相馬くんの手を外した。







愛菜は今日の事を思い出しながら窓を閉めた。


さて、テスト勉強、もうひとふんばり!



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