才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
年末年始は愛菜はいないのか……
「寂しいな……あっ、ごめん」
「ごめん、でも電話繋いで元旦になったらおめでとうを言おうね、あと帰ってきたら一緒にテスト勉強もしよ!」
「テスト……うん宿題もあるし、愛菜が帰ってくるまで宿題を終わらせるよ」
「うん、約束ね……りっくん、ぎゅーして」
「うん、おいで」
理久斗はベッドに座り両手を広げた。
愛菜は隣に座って理久斗の胸に頭をつけた。
「りっくん、ドキドキしてる」
「そりゃ、愛菜と近づくとドキドキするよ」
いつもキスだけでも真っ赤になるのになぜか愛菜は落ち着いている。
愛菜の頬に手をあてる。
僕が好きな愛菜の頬をスリスリすると目を瞑ってくれた。
もうキスをする合図になってしまっている。
「んっ…」
可愛い愛菜の声が小さく聞こえる。
理久斗は部屋の電気を消した。
りっくん…私が恥ずかしいと思って電気を消してくれた。
優しい……
近くでバンザイしてと聞こえた。
服の中に手が入ってきてシャツを脱がされた。
一度軽く抱き締めてくれて、大丈夫?と聞いてくれる。
寒いかなと聞こえてベッドの上でピッとエアコンのリモコンの音がした。
ちょっと待っててとバスタオルを肩にかけてくれると暗い中立ち上がっているようだ。
引き出しの開ける音もした。
愛菜は真っ暗でわからないが理久斗は自分の慣れた部屋だから動いている。
「愛菜、ベッドに上がって」
「はい」
愛菜は足を全部ベッドに上げた。