才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「んー、でも本堂くんもいるんでしょ、それに電車なら迷惑だからいい、またゆっくり話す」
「ん、わかった」
凛華は電話を切った。
はぁ…何があったんだろう…
「凛華先輩?」
「あ、愛菜からよ」
「愛菜先輩、早いですね」
「うん、ちょっと心配」
「昨日理久斗先輩と何かあったんすかね?」
「そう思っちゃうよね、お土産買ってくるねってLINEしただけなのに電話してくるって」
「向こうに着いたら電話してみれば?」
「うん、そうする」
「あ、先輩、じっとして」
凛華の首筋にファーの毛がついていたから取ってあげる響。
「凛華先輩、ファー付きのオフショルダーは可愛すぎません?下もミニ丈なんて寒くないですか?」
凛華はグレーの襟元にファーがついたショート丈のニットに厚手のタイツにチェックのショートパンツだった。
電車に乗ってコートを脱いで指定席に座る凛華が可愛くて響は思った事を口に出した。
「髪もおろしてるの可愛いし、隣にいるのめっちゃ嬉しいっす、何気にポニーテール以外の髪型見たことなかったから」
「そうね、本堂くんはいつも学校帰りだから制服にポニーテールだもんね」
めっちゃ可愛いっす。とまた言ってくれたのでありがとうと凛華はお礼を言った。
「ウエストのくびれも最高っす(笑)」
「最後が余計なのよ(笑)バーカ」
頭を掻きながら本堂くんは笑っていた。
もう、本堂くんたらわざと笑わせたんだわ……