才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
理久斗は椅子に座って愛菜を待つ。
そういえば愛菜と私服でデートしたのは水族館以来か……
制服では部活帰りにウロウロしてるからな~
ドアの音がして愛菜がおりてきた。
制服に着替えていた。……
帰るのかな?
「いただきます」
愛菜は朝食を食べ始めた。
理久斗の家は朝は天気予報や占いを見るためにテレビをつけてある。
食べていると今日の運勢の悪い星座がちょうどテレビから聞こえてきた。
「ごめんなさい、今日一番運勢の悪いのは蟹座」と聞こえた。
えっ!?
理久斗は立ち上がってテレビの前に見に行った。
「りっくん?」
あ、食事中だった。
「ごめん、いつもあの占いを見てから学校を出るんだ」
「へぇ、そうなんだ」
「愛菜は占いって信じるほう?」
「うーん、そこまではかな、朝はテレビつけないし……」
「あ、消そうか?」
「ううん、大丈夫よ、一人だから音楽を聴いてる事が多いだけ、オフシーズンはうちもテレビついてるよ」
理久斗は椅子に座って食べ始めた。
「そういえば、愛菜に告白した日は占いが一位だったんだよ、それで誕生日でもあったし、あの日にしようって……」
「テスト中ね(笑)なんかもう懐かしく感じる」
「でも、自主練に来ると思ったから誘ったし、やっぱりあの日だったんだよ」
「今日は何て?」
「大人しく家にいましょうだって(笑)学校あったら無理じゃんな」
「確かに(笑)」