才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
家で大人しく
「迎えにいくよ」
「だーめ、今日は大人しくでしょ(笑)外でなくてもついてないみたいだけど」
あっ、占い……
「わかった、でも気をつけて」
「うん、じゃあ、また!あとでね」
ニコッと笑って愛菜は帰っていった。
愛菜は買い物を済ませて家に帰ると凛華から電話があった。
「もしもし?」
「愛菜、どう?」
「どうって?」
「朝悩んでたじゃない」
「あー、でも凛華は楽しんでよ、私は大丈夫だから」
「今並んでるから暇なのよ」
「えー、並ぶのも楽しいんじゃないの?」
「あのねぇ、彼氏じゃないから」
「もう、付き合っちゃえばいいのに」
「私の事はいいの!昨日相馬くんと喧嘩でもしたの?それかまた女絡み?」
「あー、喧嘩はしてない……」
「じゃあ、何?昨日どこかへ行ったの?」
「昨日はりっくんの家でケーキを作ったよ、でね、りっくんの親はいなくて、私…泊まるって言っちゃったの」
「おー、頑張ったね」
「でも……デキなかったの……」
「相馬くんは初めてじゃないんでしょ?」
「まあ元カノとは三年間も付き合ってたからね、私がね、途中で何をしてるかわからなくなっちゃって……」
「痛かったの?」
「……そこまでもいってないの、りっくんに悪いなって思っちゃって邪念を払うように朝にランニングしてたって訳」
「んー、確かに今私が外だからそっち系の話は家でしたいね、帰るまで待ってね、また連絡するね」
「うん、ありがとう」
愛菜との電話が終わると本堂くんの並んでる所に戻った。