才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
付き合うという事
次の日、テストと自主練を終えて近くの公園に行きベンチに座った。
結構広い公園で学校近くの事もあり、カップルが何組もいる。
「結構制服の人達も多いね」
「まあ、お互いの家が遠いと学校近くでウロウロするから」
「そっか……普通なんだ…あ、今日のテスト出来た?」
「ダメ、全然……今回はマジでヤバい」
「夏休みに補習とかになるんじゃないの?」
相馬くんはあまり勉強が得意な方ではないみたいだ、質問の時もいつもいたし、中学英語さえ怪しいと告白の時に思ったから…
「夏休みに会えないの嫌だから勉強も頑張ろうよ、ねっ!」
なんとなく励ましてみると「うん、頑張る!でも今回は三木さんの事を考え過ぎて何も頭に入らない」
私?そう言ってくれるのは少し嬉しいけど……
「だから普通はテスト期間中に告白とかしないよね?」
「そうだよな〜でもあの日って思ったんだよな」
自分の中での勘と笑って話してくれた。
相馬くんはやっぱりよく笑う人だ。
「次からはちゃんと勉強もしようね」
「もちろん!教えて欲しいな」
私は頷いた。
しばらくお互い話さない時間が流れた。
意識しちゃうと話せなくなっちゃう……
「あのさ……」
相馬くんが話しかけてくれた。
「呼び方を変えたいんだけど……その彼女を三木さんて呼ぶのどうかなって…」
「うん……いいよ」
「愛菜…でいいかな?」
相馬くんの優しい呼び方に私はまた赤くなった。