才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

「写真撮ってSNSにあげてもいい?」


「いいよ、でも唐揚げは時間の都合で冷凍食品て書いておいてね」


「わかった(笑)」


りっくんは作った料理は時々SNSにあげてると聞いていた。



「じゃあ、いただきます」



2人はお弁当を食べ始めた。



「アンケートでね、ピクニックのお弁当のおかずといえば?順番当ててね、A卵焼きBウインナーC唐揚げDエビフライ」



いきなり質問された。



「唐揚げは不動だよ、で唐揚げの次に何食べるかって言ったら卵焼きでしょ」




「そうなんだ」



「卵焼きのないお弁当なんてお弁当じゃない!愛菜の卵焼き旨いよ」





「じゃあ卵焼きが1位なんじゃないの?」



「え〜でもやっぱり唐揚げはご飯と合うじゃん」




「ご飯がおにぎりだったら?(笑)」



「うっ……」




迷うなぁ…



でも僕の困ってるのを楽しそうに愛菜は見てる。


「やっぱ、おにぎりと唐揚げ食べたいな」



「じゃあアンケートの正解を言うね」



「待って、そのアンケートって1位から4位まで結果が出てる?」


「出てるよ、部活のみんなでよくこの番組のアンケートで盛り上がるんだー」



「じゃあ、全部当てたらご褒美くれる?」



「ご褒美?」



「うん、4つ全部当てるのって難しくね?」


「まあ、確かに……何か欲しい物でもあるの?」



「物じゃないけど……」



「ん?」



「ご飯終わったらずっと僕といて」



彼女の耳が赤くなったのがわかった。



「……っもう〜」



「ダメ?」


「……ダメ……じゃないけど……」



「やったー」



「あっ、でもまだ全部当てた訳じゃないよ?」


「じゃあ、言うよ、唐揚げ、卵焼き、ウインナー、エビフライだよ」



僕は自信満々に答えた。


「……正解……」
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