才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「愛菜……」
凛華が抱き締めてくれた。
「凛華、大丈夫…帰ろう」
愛菜と凛華はハンバーガーショップでお昼を食べることにした。
「愛菜はあの子は知ってるの?」
「うん、元カノ」
「は?何で部活休んで元カノなんかといるのよ、愛菜、怒っていいよ」
「うん……見た時はちょっとショックだったけどきっと何かあったのよ」
「何で?」
「昨日もちょっと会ってさ、その時に理久斗をよろしくって言われたからね」
愛菜はハンバーガーを食べると少し冷静になっていた。
「あの人、幼なじみなのよ」
「幼なじみだったら何?」
「幼なじみって親が仲良くなければなれないじゃない?」
「まあ、小さい時はどうしても親は知り合いじゃないとね」
「そう…りっくんのお母さんがすぐに出ていったということは咲優さんのお母さんのとこに行ったと思うの、だから何かあったのよ、うん」
愛菜は納得していた。
「まあ、愛菜がそう思うなら私は何も言わないよ」
「ふふっ、ありがとう」
「それにしてもさ、そこまで相馬くんの事を信じてるのに、何でデキないかな~」
「あっ……」
思い出して愛菜は赤くなった。
「私も色々考えたよ、りっくんの事好きなのにさ」
「さすがにもうキスはしてるよね?」
「はい…」