才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
キーホルダーを見ていた凛華は手が止まった。
「…そうね」
「万が一カップルで来るならお揃いのものを買えばいいんすよ、まあその時はここだけじゃなくて色んな遊園地とかに行ってみたいっす、ちゃんと1日遊べるだけの体力はつけたいし、凛華先輩に負ける気はないんで(笑)」
「そ、そんなの私だって1日遊べるし」
「俺の方が若いんで(笑)」
「もー、知らない!何も買ってあげない!愛菜にだけ買うから」
ゆっくり見てくださいと言うと本堂くんは先に外に出てますねとお土産のショップから出ていった。
ショップから出ると本堂くんを探した。
あれ?どこいったんだろう、トイレかな?
動かない方がいいよね…
しばらく待っていると本堂くんからLINEが入った。
迷子の子が離してくれないのでショップ内にいてください!
寒いので中にいてくださいねと送られてきた。
先輩が迷子にならないようにって…
何よ(笑)私を何だと……
もうー、笑わせてくれるわ……
凛華はもう一度ショップへ入っていった。
30分程過ぎて息を切らして本堂くんが戻ってきた。
「すいません、お待たせしました」
「ん、いいよ」
そう言うと凛華はショップから出た。