才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
あっという間に凛華の家についた。
いつも思うけど凛ちゃんの家はでかいんだよな~
「今日は電気がついてないすね」
「今日はママは忘年会なの」
「大人はそういう時期か」
「ねぇ、10分待てる?」
「うす!」
凛華は家に入るとしばらくしてドアが開いた。
「どうぞ~」
「えっ?」
「今日は時間早いからもう少し遊ばない?」
「上がってもいいんすか?」
「だからどうぞっていってんじゃん(笑)帰るなら別にいいけど?」
「あっ、いやびっくりしただけで……お邪魔します」
玄関を入ると高い吹き抜けになっていた。
えっ、ラセン階段だし
「すげー」
「何が?」
「ラセン階段の家初めて見ました、場所とるからあまりないので…ちょっと階段見てもいいすか?」
「いいけど……そんなに興味あるの?」
「あります!俺、建物みるのすげぇ好きで、特にヨーロッパの……すみません、興奮しました」
「全然いいけど(笑)」
「父ちゃん、ゴルフ好きって言ったじゃないすか?」
「うん」
「父ちゃんは建築家で主にゴルフ場のクラブハウスとか手掛けてるので、俺も建築士になりたいんすよね」
「へぇ、ここで響の夢が聞けるとは思わなかったわ」
「まだ勉強不足ですけどね」
「いい夢だと思うわよ」