才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
響が伝えたいこと
次の日、バスを降りた愛菜は学園に向かう。
いつもならバスの時は迎えに来てくれてて一緒に登校するのに、朝のLINEもなかった。
自分から送らないのも私のきっと頑固なところなんだろうな……
いつもりっくんから色々してくれてたから、自分からは何か恥ずかしくて…
それをなおさなきゃきっと先に進めないのもわかっているのにりっくんからを待っている自分がいる……
今年最後の部活が始まり休憩時間になった。
「愛菜先輩、ちょっといいすか?」
温かい飲み物買いに行きましょうと本堂くんに言われて自販機の方に2人で歩いていく。
「理久斗、いいのか?一緒に行かなくても」
部員に言われて「別に話すだけだろ、そんな心は狭くない(笑)」
「響は坂下さん推しのはずだよな(笑)」
理久斗の耳にはもう入ってこなかった。
「とりあえず、家見たいです(笑)」
「あー、凛華から聞いたよ、新人戦終わったら凛華と遊びにおいでよ」
「うす!まあ、これは他の人に何話してたのって聞かれたら俺が建築士目指してて愛菜先輩の家が凄いって聞いたから見てみたいっていう話です」
「どういう事?」