才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「凛華先輩が笑ってくれるとすげぇ嬉しくて可愛くてやっぱ好きだなぁって思うんですよね、愛菜先輩、最近笑ってないんで……ちょっと気になったので呼んじゃいました、すいません、戻りましょ」
「もうー、凛華も本堂くんも!私達は別れてないのにー(笑)」
やっと笑った、美人だな、やっぱり……
絶対連絡してくださいねー、
わかったってばー
弓道場に戻って歩いていると左側にサッカーボールとネットが愛菜の腕に当たった。
え?
「先輩、大丈夫すか?」
「だ、大丈夫よ」
「愛菜!!」
前から理久斗が走ってくる。
「大丈夫か?」
「…うん」
理久斗は愛菜の左腕を見る。
「響!何でお前がこっち側歩いてんだよ、危ないだろうが!」
「え、俺、基本人の右側を歩くんで」
「大事な人を守れよ」
「……むっ……俺の大事な人は凛華先輩なんで……愛菜先輩、本当に大丈夫すか?」
「うん、ありがとう」
じゃあと本堂くんは行ってしまった。
「りっくん、駆けつけてくれてありがとうね」
「いや…怪我がなくてよかった」
「りっくんがあんなに怒鳴ったの初めて聞いた」
「びっくりしたから……大きな声出してごめん……その響と休憩に行ったのが気になってて帰ってくる方を見てた」