才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
ご褒美
次の日には愛菜達はハワイに行ってしまった。
「え?愛菜先輩てハワイで年越しするんすか?」
「そうらしいよ」
「前はグアムも行ってたし金持ちっすね」
響は凛華の部屋にいた。
ベッドを背もたれにして同じスマホゲームをしていた。
ゲーム好きな所も趣味が合う。
今日は雨だ。
午後から会おうと約束してたけど凛ちゃんが外に出たくないと言ったから俺が家に来た。
凛ちゃんのママに初めて挨拶をして部屋にあがらせてもらった。
時間が大丈夫なら夕食を食べていってと言われて図々しくもありがとうございますと返事をしてしまった。
「俺、ほんとに夕食食べて帰っていいの?」
「ママがそう言ったんだからいいんじゃない?」
「初めてで図々しいかなって……」
「私もだけど思った事はわりと口にするタイプだから社交辞令で言ったんじゃないと思うよ、嫌なら挨拶だけでいいじゃん」
「そっか……」
「でも手作りじゃないと思うよ、パパが帰ってきたら空港までお姉ちゃんを迎えに行くから」
「え?そんな久しぶりの家族水入らずに俺がいていいの?」
「多分お姉ちゃんの彼氏も一緒だと思うよ」
「うわっ、緊張する」
「だから後でイチャイチャしようね」
「…う、うん」
「何よ嫌なの?」
「いや、今の言い方が可愛くてドキッとした…凛ちゃん、学校と違いすぎて……俺の心臓持つかな…」