才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「えーと、それはもしかして愛菜と2人って事だよね?わざとかな?」
「いや、マジでみんな3日に帰ると思ってて」
「りっくんだって知ってるし、私が部活があるから今日に帰りを決めたんだって」
「それは愛菜が話してたらりっくんだって知ってるだろ」
「りっくんて呼ばないで!りっくんは私だけの呼び名なんだから」
「名前知らねーし」
「相馬理久斗です、よろしく、光流くん、中澤くんの方がいいかな?」
「光流くんは年下なんだからちゃんと相馬さんて呼んでよね」
「わかったよ……相馬さん、わざとじゃないんで、愛菜だけ先に帰るとか知らなかったんで…」
「無計画なんだね(笑)」
「でしょ?」
「チケットがよく取れたね」
「日本までは取ってたのよ、そこからはお兄ちゃんも光流くんまかせにしてたから」
「部活は?」
「5日まで休み、俺ら全国から集まってるんで年末年始の休みだけ長い」
「中澤くんの家は?」
「東北なのよ」
「え?」
「親が転勤になってこっちの家を売ったので…県は違うけど東北地方に今はいます」
「それなら行きも東京で合流でよかったんじゃ…?」
理久斗は言った。
「普通はそうでしょ?りっくん」
理久斗は頷いた。
「俺はどうせバカだよ、A学園に行く人は賢いもんな」
「いや、学園関係なくわかるでしょ」
2人は顔を見合わせた。