才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

「学校帰りに送ってくれてそのまま泊まるの?」


「昨日はそうね」



「着替えは?」


愛菜は食い気味に聞いていく。



「朝に響の家に寄って響だけ着替えてくるかな」




愛菜は本堂くんが凛華の家に近いことを知った。




確かに最寄り駅が同じだと一緒に帰るのも普通だし、部活も同じ……



でも凛華は付き合ってることを公表していない。



私はりっくんと文化祭以降は聞かれたらお互い付き合っている人がいると言ってきたから告白はなくなったけど、凛華はまだある。




「凛華はその……彼氏いるって言わないの?」




「んー、言わないかも…何かさ最初は県大会終わってからどうしようか話したんだけど、特に変わるかっていったら変わらないよねって事になって」




確かに弓道部の中では本堂くんが凛華を追いかけているのは知ってるけど…




「本堂くんがいいなら……」




「うん、あまり気にならないみたいよ、周りは気にしないタイプかな、だから部員と帰ろうと思わなくて私と帰ってたでしょ?自分評価も低いから自分が私と付き合ってるって周りも思わないだろうって(笑)」




でも響も告白された事はあるから全然モテないことはないのよと凛華は教えてくれた。




なんなら私がいい男に仕上げてるしねと楽しそうに言った。


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