才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
ポニーテールを仕上げて鏡を見ていた凛華だった。
「ん?自分の時は言えっていったのに私は隠すのかって思ってる?」
「う、ううん」
「学年が違うと考える事も違うよ」
そっか……部活での本堂くんの立場を考えてるんだ。
まだ私達三年がいるし……
「あっ、凛華達ってどこでデートしてるの?」
「そうねぇ、色々行くよ、ゲーセン、遊園地、買い物、ファミレス、後は家かなぁ…響とは色々好きな物が同じなんだよ」
「そうなんだね、いいなぁ……はぁ……」
「何?マンネリ化?」
「うーん、帰りに公園で少し話して帰るくらいかな……」
「午前練習の後とかは?時間あるんじゃないの?」
「それが、今は母親がいて……りっくんも気を遣って早く帰ろうとするのね、デートが出来てないという……」
「反対されてるの?」
「反対とは言わないけど、お互い大事な時期でしょとか言われる……りっくんがどうとかより彼氏と遊んでる暇はないんじゃないという圧を感じる(笑)」
「相馬くんは優しいからねー、ちょっと強引さも欲しい?」
「そこまでは……うーん、でも私がちょっとりっくん不足かなぁ」
「言えばいいんだよ、相馬くんは怒らないし、愛菜の言うことには応えてくれると思うけど違うの?」
よし!出来たと凛華はくしと鏡をしまった。