才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「凛ちゃん、何考えてんの?」
ベッドで一度繋がった後、響は布団をかけてくれていた。
「あ、ごめん、ボーッとしてた」
「珍しいじゃん……ちゅっ」
軽くキスをしてくれると服を着始めた。
「帰るの?」
「うん、凛ちゃんの話を聞いたら帰るよ、今日は父ちゃんが出張から帰ってくるらしい、最終便だからもうちょい居れるけど」
「響がさ、もし別の女と付き合ったとしてさ」
「は?何で?嫌だよ」
「もしもの話だよ、それでお互いの家にいけない状態だったらさ、体の欲求はどうする?」
響はしばらく考えていた。
「凛ちゃんがOKくれるまで待てるし」
「響の家はお母さんいるじゃん、私が家に入れなかったら待ってたの?」
「うん!旅行とか許してくれたら旅行先でかなー、でも結局親の同意書とかいるし、高校生はさラブホもダメだし、制限かかるのは仕方がないって思ってる」
「そうなんだね、できないから別れるって思う?」
「そういう奴は大事に思ってないんじゃね?ヤルだけが付き合うんじゃないし」
「私達はこんなにシテるのに?」
「それは凛ちゃんのおかげじゃん?理久斗先輩ならきっと卒業まで待つと思うよ?」
「な、何でわかったの?」
「前に聞いたことがあって……」
理久斗先輩は部員に聞かれても話さないから2人になった時にヤッテないでしょって聞いたら話してくれたんだ。
居残り稽古をしてた時くらいかな、そっからも全然話し聞かないし、クリスマスどうでした?って年明けて聞いたら色々あってって話してくれたから……