才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
次の日の昼休みに凛華に話を聞いてもらったがキスだけで感じるなんていいじゃんと笑われた。
いいのかな?
慣れるよとあっさり言われた。
自分でちゃんと言えてよかったねと言ってくれた。
「ねーぇ、凛華の話も聞きたい」
「やだよ(笑)」
「だって、わかんないもん」
「相馬くんに聞けばいいでしょ、それか本と買ってみれば?」
「本か……わかった、勉強する」
「愛菜のお母さんはさ、付き合う事に反対なの?」
「うーん、ダメまでは言わないんだけど相変わらず今必要?って感じ」
「高校生だって青春したいよー、必要、必要」
とりあえず引退してから色々考えるよと凛華には話した。
そして総体の県大会の日がやってきた。
男子は団体は三位で終わったが理久斗が個人戦で優勝して地方大会に進むことになった。
女子も団体は三位で終わった。
解散になると「愛菜」とりっくんに呼ばれた。
後ろから腕に手を回されて振り向くと由依ちゃんが引っ付いていた。
「愛菜さん、お疲れ様」
「由依ちゃん!」
「部活午前中で終わったから見に来たよ~」
「ありがとう~」
由依ちゃんの後ろにりっくんのご両親が立っていた。
愛菜は挨拶をした。
「この前はバタバタしてたから今度はゆっくり遊びに来てね」
お母さんに言われた。
ありがとうございますと返してりっくんにバイバイと告げ駐車場に向かった。