才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「そうだね、確かに凛華はパスタとかよく食べてるかな」
「愛菜は?」
「ん?」
「好きなもの」
「ウニ!」
「ぷっ、あははっ、学食でだよ~、可愛いなぁ」
「もう、りっくん!笑わないでよー、恥ずかしいよ、学食は日替わりが多いよ、考えるのがめんどう(笑)」
「そろそろできるから2人を呼んできて」
「はーい」
愛菜は玄関を出ると2人を見つけた。
芝生の写真を撮っていた。
「そろそろパスタ出来るよー」
「あ、愛菜先輩、お疲れ様です」
「お疲れ様~」
「広い庭っすねー」
「まあ…練習できるようにね、どうぞ、入って」
「お邪魔します、おー、大理石だ」
響は何枚も写真を撮っていく。
「もう、響、早く食べよ、お腹すいてるのよ」
「あ、すみません」
4人は理久斗の作ったパスタをあっという間に平らげた。
「あ、皿洗いは俺がするんで……」
響が名乗り出た。
「本堂くんは料理男子なの?」
愛菜が尋ねる。
「理久斗先輩みたいにではないですね、基本うちは母ちゃんが家にいるんで…たまに手伝ったりくらいです」
「響は器用なのよね」
「りっくんみたい」
「器用ですけど、理久斗先輩とはちょっと違う……理久斗先輩の天然さはさすがにないんで」
「えー、そうかな」