才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「何か目立たないけど天然なんすよね、今日も素手で弓ひこうとしてて(笑)、そういうのが女子受けするんすよね、可愛いとか後輩に言われるんす」
「えー、そうなんだ、相変わらずモテますね、相馬くんは」
「モテないよ、僕には愛菜がいるし」
ヒューと響が口笛を鳴らした。
当然愛菜は恥ずかしくて真っ赤になっていた。
「そ、そういうとこも天然なんだからね」
愛菜は言い返す。
皿洗いが終わると「愛菜先輩、間取り教えてもらっていいすか?」
ノートを出してきた。
リビングの机で2人は話を始める。
「相馬くん、響がカルボナーラって言ったんでしょ?私の好物」
「うん、響は凄く坂下さんの事をよく知ってるよね」
「そうね、食事はよく食べに行くのよ、食の好みも趣味とかも意外と合ってびっくりしてるの」
「好きなものが一緒っていいな、ちょっと羨ましい……付き合ったのは僕らの方が早いのに、付き合いの濃さがあるよね(笑)」
「響が待ってくれたからかな、ずっと元カレの事で自分はダメなんだって、付き合ってもうまくいかないかもって思ってたんだよねー」
「坂下さんが振られたの?」
うんと頷いた。