才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

「何か目立たないけど天然なんすよね、今日も素手で弓ひこうとしてて(笑)、そういうのが女子受けするんすよね、可愛いとか後輩に言われるんす」


「えー、そうなんだ、相変わらずモテますね、相馬くんは」



「モテないよ、僕には愛菜がいるし」



ヒューと響が口笛を鳴らした。




当然愛菜は恥ずかしくて真っ赤になっていた。




「そ、そういうとこも天然なんだからね」




愛菜は言い返す。




皿洗いが終わると「愛菜先輩、間取り教えてもらっていいすか?」




ノートを出してきた。




リビングの机で2人は話を始める。




「相馬くん、響がカルボナーラって言ったんでしょ?私の好物」




「うん、響は凄く坂下さんの事をよく知ってるよね」




「そうね、食事はよく食べに行くのよ、食の好みも趣味とかも意外と合ってびっくりしてるの」




「好きなものが一緒っていいな、ちょっと羨ましい……付き合ったのは僕らの方が早いのに、付き合いの濃さがあるよね(笑)」




「響が待ってくれたからかな、ずっと元カレの事で自分はダメなんだって、付き合ってもうまくいかないかもって思ってたんだよねー」



「坂下さんが振られたの?」


うんと頷いた。

< 256 / 274 >

この作品をシェア

pagetop