才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
そして、私達は夕方早めに帰るから、お母さんいない時に可愛がってあげてよねと凛華は伝えた。
「やば、恥ずいし(笑)」
「えー、可愛がってあげてって言っただけでしょ、何を考えてるのかな?相馬くんは(笑)」
「もー、からかうなよ」
しばらくして響のありがとうございます!と大きな声が聞こえた。
一時間ほど4人でお喋りしていると愛菜のスマホが鳴った。
うん、うんと少し話して電話を切る。
「あ、お母さんが今日の最終便で帰ってくるって連絡だった、明日の試合終わってからの予定だったのに、何でだろ?」
「あっ、凛華先輩、母ちゃんに買い物頼まれてたんで、俺らそろそろ失礼しますか?」
「え?そうなんだ、じゃあ帰ろうか」
「えー、夜だからまだいいのに」
「じゃあ、相馬くん、パスタご馳走さまでした」
頑張ってねと小声で囁いた。
「理久斗先輩、ちょっと……」
キッチンの隅で2人は話した。
「じゃあ、愛菜先輩、理久斗先輩、お先に失礼します」
ペコリと響は頭を下げて凛華と帰っていった。
「響、最後何を話していたの?」
「今日って先輩達久々にゆっくりできるじゃないすか?」
「うん、私も夕方には2人で帰ろうと思ってたよ」
「さすが凛ちゃん、俺達ってやっぱり考える事が同じだ(笑)」