才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
制服デート
終業式が終わり、部活も終わると僕達は初めて放課後デートをしに少しいつもより長く歩いてハンバーガー店に寄った。
デートをする事は愛菜に伝えてあったので、愛菜は今日はバスで登校していた。
いつも部活終わりに少し話すだけだったが今日は昼食を食べようと約束をして店にやってきたのだった。
「わっ、結構学生がいる」
ドアを後ろから長い手で押して開けてくれた。
「ありがとう」
「うん、入ろ」
二人はハンバーガーセットを注文してカウンター席に横並びに座った。
「はい、あ〜ん」
愛菜がハンバーガーをモグモグ食べていると口の前にポテトが見えた。
ごっくんとバーガーを飲み込んでポテトをパクっと食べた。
「やべぇ、僕、愛菜を餌付けしてる(笑)」
「餌付け?…」
「うん、かーわいいな」
「もうー、こっちは人前で食べるってだけでも緊張してんだよ」
「そうなんだ」
「うん、そうだよ」
「はい」
またポテトを出される。
愛菜は素直に口を開けてくれた。
ぱくっと口にいれ“ ありがと”と恥ずかしそうにポテトを食べる。
「ねえ、僕にも!」
仕方ないなぁというような顔をして僕の口にも……
「うん、愛菜が食べさせてくれて美味しい」
「味は変わらないでしょ(笑)」
「旨いよ」