才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

「そうだね、来年はどこでどうやって祝うんだろうな」



「ふふっ、そうだね、でもきっとそれが楽しみになっていくんだろうね」



「愛菜の誕生日も日曜日に当たれば?」



「優勝とか?(笑)」



「ちょっと気が早すぎた」




「ううん、目標としていくね」




愛菜からケーキを食べさせてもらった。




「テストどう?」




「なんとか大丈夫だよ、E大の推薦ももらえそうだし」



「よかった、後は私が頑張る番だね」



理久斗の誕生日はこうして終わった。




夏休みから愛菜のプロテストの予選が始まった。







クリスマス前に理久斗と愛菜は街に買い物に出ていた。



「すいません、お話うかがってもいいですか?あっ!」




「あっ、こんにちわ」




「一年振りね」



「はい」




「何か運命を感じるわ」




去年インタビューを受けたアナウンサーの方だった。




「僕達は去年出たので他のカップルに声をかけてあげてください」



理久斗がそう言うとありがとうといってまた名刺をくれた。




「三木さんの特番を組みたいの、今企画してるんだけど18歳で一発プロテスト合格と出場資格の大会もクリアした三木愛菜さんの密着特集をしたいの、考えてほしいです、お願いします」




頭を下げられた。




「多分大丈夫だと思うんですけど私、大学受験するんですよ、なので共通テストが終わってからでよければになると思います」



ニコッと愛菜は笑った。



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