才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
4月、E大学の同じ学科に進学した愛菜と理久斗、大学は理久斗は自転車で通い、愛菜と途中で待ち合わせをして自転車通学をすることに……
凛華は同じ大学の医学部を選んだ。
響が来年、同じ大学じゃないのはわかっていたけど、元カレの事があったから凛華の方が会える選択をしたらしい……
部活帰りに響が寄れるように…
たまに構内の食堂で凛華とも食事をするのだ。
4月の後半からゴールデンウィークは大会に出場すると愛菜は言った。
「わかった、大学の日はノート取っておくよ」
ゼミを休みがちになる愛菜のために別に共通のノートを作った。
何でもお互いが書くノートにしようと決めた。
「ありがとう~」
理久斗は短期のバイトに登録して、日程が合えばバイトをする形にしていた。
大会に出場し始めると最終順位もだいぶ上がってきはじめて愛菜の名前は売れていった。
お父さんはプロキャディーだし、兄はプロゴルファー、話題性も十分だ。
もちろん密着もまだ続いている。
どうやら、来年のシーズン始まりの前にプロ一年を過ごした様子の特番を放送したいらしい。
大学では同じゼミの友達も新しくできた。
「相馬くんは三木さんと付き合ってるの?」と理久斗には声がよくかかったがもちろん「そうだよ」と返事をする。
「何でりっくんはモテるかなぁ……」
そりゃ優しいし、好きだけど、天然なのに……
そこを知ってる愛菜はちょっと優越感を味わう。