才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
ある意味我慢出来てる理久斗先輩を尊敬するっすと響に言われた。
「まあ、愛菜はやっぱり僕にとって高嶺の花なんだよ……でも、他の女性を好きにならないんだよな」
「可愛い子に告白されてもすか?」
うんと理久斗は返事をした。
付き合えてる事がもう幸せなんだよ……
それは俺も気持ちはわかるっすと響も言った。
「凛華先輩のいうがままなんすけど、それがいいんすよねー、ドMなんでしょうね(笑)」
「まあ、僕らは彼女が好きすぎるって事かな(笑)」
「そっすね(笑)」
一時間ほどお互い彼女自慢をして解散した。
梅雨も明ける頃大学の中のカフェに愛菜と理久斗はいた。
休講になりコーヒータイムをしていたのだ。
「…りっくん……」
「ん?何?」
「謝らないといけないことがあるの……」
愛菜は申し訳なさそうに頭を下げていた。
「怒るかも……」
「僕は怒らないよ、知ってるだろ?」
「7、8、9月の大会は出なさいってお母さんが言ってて……」
「あー、夏休み前にって事か、ノート取るよ、大丈夫」
「…そうじゃなくて……」
「ん?」
「記念日とりっくんの誕生日だから……ごめん」
理久斗はスマホのスケジュールを出した。
「あ、今年は7日が日曜日か……」