才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「こちらこそ……泣かないでりっくん、どうしよう、急に恥ずかしくなってきた」
いつもの愛菜の赤面が発動したようだ。
抱き合ったままコソコソと話していたがそろそろ離れなければ……
理久斗はゆっくり離れて愛菜の頬をスリスリすると愛菜は恥ずかしそうに手で顔を覆ったが、理久斗が愛菜の肩を抱いて2人で頭を下げた。
「ありがとうございました」
お兄ちゃんがやってきて愛菜だけクラブハウスに入っていった。
理久斗はお兄さんにすみませんと頭を下げた。
愛菜は付き合っていることは隠したくないと言ってるんだよとお兄さんから聞いた。
だからそういう人はいるけど顔は隠してもらうように言っておくからとマスコミの対応をしておくと話してくれたんだ。
愛菜から一緒に帰ろうとLINEが入ってきた。
しばらく待っていると愛菜が出てきた。
「お疲れ」
「疲れたよ~りっくんに癒されたいよ、3ヶ月も続くんだよ、えーん」
よしよしと頭を撫でてくれた。
「りっくんに甘えないと年間闘えないからね、りっくん!変な事を考えないでよ、光流くんが心配して連絡くれたよ」
「あ、あぁ、もう大丈夫、ごめん」
愛菜達は車で来ていてお母さんが乗せて帰ってくれる事になった。
「移動も大変だね」
「そうね、途中でお寿司食べたい」
愛菜はご機嫌だった。
「ウニ、ウニ」
今日だけ特別よとお母さんも許してくれた。
「理久斗くんも家に連絡しておきなさい」
「あ、はい、ありがとうございます」