才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

理久斗が家に着いたのは0時を回っていた。


「ありがとうございました」




「りっくん、明日ね、今日はありがと!」



手を振って見送った。




次の日の朝、理久斗の父親が新聞を見ていた。



ふぁあ…あくびをしながら理久斗はダイニングに行った。




「愛菜ちゃん、凄いな」



「うん、行ってよかった」




理久斗は母親が夜勤の為、由依の朝ごはんを作る。





由依~と下から声をかけると階段を下りてきた。




「お兄ちゃん、ニュース載ってるし」




「名前と顔は出てないだろ?多分、僕もまだ見てないけど」

SNSにはちょっと載ってると由依は言っていた…


それは仕方ない、でもコソコソ撮られるよりマシだと昨日の食事の時にも愛菜とは話し合いはすんでいた。


「地方新聞は優勝トロフィーを持った写真しか載ってなかったぞ」




お父さんは言った。





「せっかくの記念だからコンビニでスポーツ新聞でも買ってこいよ、お父さんはもう出るぞ~」




「いってらっしゃい」




由依を学校に行かすといつものコンビニへ行った。





スポーツ新聞を何社か買うと




『三木愛菜、初優勝!!』



大きな文字が見えた。




彼氏の誕生日に勝ちたくて兄の三木プロへキャディを頼み見事に優勝を果たしたと書かれてあった。




写真は愛菜と抱き合っているものが使われていた新聞もあった。


もちろん僕は後ろ姿だった.


違うコンビニでまた買おうと、とりあえず家に戻り大学へ行く支度をして家を出た。


愛菜は午前中に大学へ出て夕方からまた次の大会会場へ向かう。


ゼミの隣の席に座り2人は笑いあっていた……



愛菜、大好き
私もだよ

2人の共通ノートには落書きがたくさんしてあった。







END




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