才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

母親は兄の世話で週の半分はいないと聞いた。


兄もゴルフプレーヤーらしくて母親は兄と帯同しているようだ。

「愛菜、寂しくない?」


「そうね、中学までは私も帯同はしてたから逆に一人の時間が増えて今は快適?(笑)」


だから買い置きとかはしないのと答えてくれた。


「じゃあほとんど一人暮らし?料理とかは?」


「家政婦さんがいるのよ」



「すげえ、家政婦さんがいる家なんて初めて聞いたよ、住み込み?」


「ううん夜はいないよ、その人も家族がいるし」


「愛菜、僕が行ってもいいの?」


「夜?」


「うん、まあ今は夏休みだから部活終わってからとか?」


「……理久斗くん」


「ん?」


「よこしまなことを考えてるでしょ」


「何?よこしまって」


全くニコニコしちゃって、はぁ、まずは言葉の意味からか……まあ難しく言ってもね


「簡単に言うね、エッチな事を考えてるでしょ!」


「えー、心外だな、愛菜、エッチな事を考えるのはつきあってたら普通に考えることだよ?」


「うっ、そうなの?」


私が無知すぎるのかな?


「まあ、僕はね、確かに普通の健全な高校生だからそういう気持ちも正直ある、愛菜だから言うんだよ」


「…うん」

「愛菜が僕の事を好きになったらきっとわかると思う」

「そうなんだ」


「うん、もっと距離が近くなりたいって思うよ、安心して、無理にはしないから」


愛菜は頷いた。

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