才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

一日目の練習が終わりそれぞれの宿泊先へ帰っていった。

夕食も終わり各部屋で話をしていると理久斗くんからLINEが入った。

「ちょっとごめん」

愛菜は部屋から出て行った。

「理久斗くんかな?」


部員が話し出す。

「私もさあ……相馬くん、狙ってたんだよね、愛菜に先こされたわ」


紗英(さえ)がみんなに話した。


「でも、愛菜って相馬くんの事好きなのかな?凛華知ってる?」


「今は愛菜とクラスが違うからあんまり相馬くんの事は聞かないからなぁ……」


「そっか、相馬くんて、すごーくイケメンて訳じゃないけど優しいし、いつも笑ってるから可愛いんだよね、愛菜が本気じゃないならアタックしてみようかな」


一瞬みんながシーンとなる。


「まだ付き合い始めたばっかりじゃん、そっとしてあげなよ」


「そうするつもりだったけど最近いい男になってきたから私も動きたくなってきたんだもん」


部内で揉めるのはやめようよと他の部員も言った。

「好きになるのは自由でしょ!」と紗英が言うと誰も言い返せなかった。


「ちっ、めんど」と凛華の口からもれた。

聞こえたのか紗英に睨まれる。


まあ確かに好きになるのは自由だ……


でも誰が見たって相馬くんの方が好きなのがわからないかなぁ~、さて、紗英はどう動いてくるのやら。


< 33 / 274 >

この作品をシェア

pagetop