才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「何かつい気になっちゃって」
「私のフォームってそんなにおかしいですか?」
「いや、フォームじゃなくて、んー、いや、フォームも確かにだけど君の事が……気になって」
大家くんが照れているのは愛菜もわかった。
「えーと、それはどういう意味で……」
聞き直すと愛菜から離れた。
「ごめん、もう行かなきゃ、今月末の大会でまた会おうね、じゃあ」
そう言うとザクザクと砂浜を歩いてみんなの所に合流した。
どうやらK高の男子に見られていたようで、大家くんは仲間に背中を叩かれていた。
えーっと……
ん?結局何だったのかな?
愛菜もみんなと合流して後片付けをした。
明日は午前中練習をして、午後からはお休みでこの海で遊んでから帰るのだ。
理久斗くんを見ると片付けに追われていて話すことができなかった。
理久斗くんはこういうお世話するのもよく動いて偉いなぁ……
誰よりも一番動いている。
凛華と宿に戻りお風呂に入る。
「明日は水着恥ずかしいなぁ」
「愛菜は泳げるの?」
「まあ、普通には、でも中学生くらいから泳いでないかも、だからスクール水着以外を着たことがなくて……」
「水着は相馬くんと買いに行ったの?」
「そんなの、恥ずかしくて無理!一人で買いに行ったよ」
「ビキニ?」
「無理!(笑)ワンピースで店員さんにおまかせしたよ」
「明日は私も楽しみだよ」
もうー、凛華ったら。