才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
浮き輪に入ってプカプカ浮いている凛華を二人は見ていた。
「まあ、一人じゃないからいいか」
「そうね」
「響は見た目はちょっとチャラそうに見えるけど部活は本当に真面目にするやつなんだよ」
「帰国子女なんだってね、だから日本の武道とかに興味があるって入部した時に話してたよ」
「うん、そうだよ」
本堂くんは一年の中でも人気はあるみたいで弓道部の中でも一番人気があるらしい。
後輩から聞いたことがある。
「愛菜」
「ん?」
「もうすぐ付き合って1ヶ月じゃん?」
「うん」
「部活終わったらデートしないか?」
「7日って午後練じゃなかった?」
「うん、夏休み中に夜もやってる水族館があるんだけど、どう?」
「行きたい!」
「じゃあ調べておくな」
「ありがとう」
理久斗は両手を広げた。
「おいで」
愛菜は恥ずかしながらも理久斗の手の中に入っていった。
飛び込んでいくとぎゅっとハグをしてくれた。
そして「1ヶ月記念楽しみにしてる」
「うん、私も……」
理久斗くんに手を握られて海から上がった。
あっという間の合宿だった。
合宿の帰りに凛華は本堂くんとはLINEの連絡先は交換したと教えてくれた。
彼氏とは別れていた事を話してくれた。
本堂くんからはアプローチはあったの?と尋ねると何となく?と言われたがまだ付き合う気はないとはっきりと言った。
まだ元カレの事を思い出す時があるからと……