才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
僕は普通の行動だったんだけど、愛菜が喜んでくれたなら嬉しい。
自分でも優しさしか取り柄がないと思っている。
今の所喧嘩もしないし、順調なんじゃないかな。
あとはちゃんと愛菜が僕の事を好きになってくれれば……
焦らない、焦らないと自分に言い聞かせてるんだ。
叶多だけ焦るけどはっきり言えたからわかってくれているとは思う。
素の僕をちゃんと好きになってもらいたいしな。
僕は一目惚れだったし、1年ほど愛菜の事を見てきての告白だったんだからOKをもらったのはすっごくすっごく嬉しかったんだ。
8月の末の大会では叶多は愛菜に話しかけていかなかった。
きっと諦めたんだと思う。
これから何もなければいいけど……
二学期が始まった。
9月半ばの土曜日のある日、部活帰りの公園で貴重な2人のデートをしていた。
「文化祭の準備が始まるでしょ?」
「そうだね、愛菜のクラスは決まった?」
「うん、隣のクラスと合同で迷路をするの」
「へぇ……面白そう」
「教室は狭いから卓球場を借りて作るのよ、理久斗くんのクラスは決まった?」
「僕らはカフェをするみたいだけど、希望するクラスが多いから予算とか内容で決まるらしくてまだ正式決定ではないらしい」
「……部活に出れない時もあるかも、ごめんね、一緒に帰れない時も出てくると思うよ」
「うん、それは仕方ないよ、お互い連絡しような」
「うん!」