才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ

「私……その初めてだから……カップルって嫌いになって別れるの?その理久斗くん、彼女と会ってから歩くの速くなったから気まずいのかなってちょっと思っただけ、あっ本当に話したくないならいいよ」



理久斗くんは考えているようだった。



「話してもいいけど、愛菜が僕の事をどう思うかが心配」



「え?私?多分大丈夫」


「まあ、愛菜が気になるなら……」



理久斗くんは咲優さんの事を話してくれた。







付き合ったのは理久斗が中1、咲優が中2の頃だった。



母親同士が仲良くて家も近所だったから時々お互いの家に遊びに行っていた。


理久斗が中学に入ってから一緒に登校するようになってから周りからからかわれるようになり咲優は彼氏よと友達に言ったことからなんとなく付き合うようになった。


理久斗も咲優の事は可愛いと思ってたし年上でも気にならなかった。


理久斗は中学の時から今の高校で弓道をやりたくて咲優にも話していたが、咲優の頭では無理で制服の可愛いM女子校に通うことになった。


それから咲優は見た目も遊び方も派手になっていった。


それでも何となく付き合っていたが理久斗は塾に、咲優は友達と夜も遊び、すれ違いが続いた。


理久斗が入学して愛菜に出会い愛菜に一目惚れした事で咲優に対する気持ちが彼女から冷めて、幼なじみに戻ってしまった。


そして、理久斗から好きな人が出来たと咲優に告げて別れる事になった……


色々細かい事は言わず愛菜に話した。



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