才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
そして宿題を出された事も……
「何なの、頭のいい愛菜に宿題って、ちゃんと点取ってから言いなよね」
凛華は少々お怒りだった。
「凛華、ハグの後って何するの?」
「は?もしかして、愛菜達まだなの?」
「ん?凛華はわかるんだ、凄っ」
「はぁ、相馬くんがチキってるの?」
「チキる?」
「びびってんの?」
「ん?びびる?ハグしてるのにびびるの?」
「あんたら、2人とも天然すぎだよ」
「理久斗くんはちょっと天然そうだけど私も?」
「愛菜はハグした後、こうしたいとかないの?」
凛華は自分の腕をクロスして抱き合ってる格好をすると「ちゅっ」とリップ音を出した。
愛菜はそれを見て顔が真っ赤になってきた。
「えっ、もしかしてキス?そういうことなの?」
「遅すぎでしょ、付き合って何ヶ月経ってんのよ」
「3ヶ月」
「愛菜は相馬くんとキスしたくないんだー」
「そんな……でもハグだけでもギューってしてくれると嬉しかったから、それに外でしか会わないし」
あっ……この前の雨の時、理久斗くん何か言ってたな……
『愛菜から好きって言われてないし……』
私の気持ちを待っていてくれてるんだ……
「どうしよう、凛華」
「どうした」
「私酷いことしてた、付き合う時にまだ好きじゃなくて気になるってOKしたんだった、理久斗くん、私が好きって言うのをきっと待ってるからハグまでだったんだ」
「そんな返事の仕方だったの?」
うんと愛菜は頷いた。