才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「理久斗くんは告白されたからこれじゃあ駄目だと思ったんだよね、だから宿題」
宿題は大げさだと凛華は思ったが純情な愛菜の事だ。
「そうね、愛菜が気づいて良かったね、てかさ、もっと話してよね、隠して付き合ってるかと思ったから誰にも言えないし」
「喋ったら理久斗くんに悪いなと思ったの、みんなそんなに喋るものなんだ、知らなかった」
「みんなの前で仲良くしてれば紗英だってすぐ諦めるのに、まだ時々相馬くん可愛いとか言ってるよ」
「知らなかった」
「愛菜には敵わないとわかってるからじゃない?」
「そっかぁ、何かお互いが気を使ってたんだ」
愛菜は告白の場面を見た時モヤッとしたと凛華に言うと、それはヤキモチよって言われた。
ちゃんと相馬くんの事が好きだからそういう感情が生まれるのと教えてくれた。
「ありがとう、凛華」
「はいはい、お役に立てたのなら良かったわ(笑)」
2人は教室を出て、バイバイと別れた。
「先輩」
凛華が帰る門には本堂響が待っていた。
「遅かったですね、一緒に帰ってもいいですか?」
「どうせ同じ電車で帰るんでしょ?」
「はい」
凛華は歩き出すと本堂は後ろからついていった。
「明日の文化祭って一緒に回れたりします?」
「無理じゃないかなぁ、今日もかなり忙しくてズレちゃったし」
「じゃあ弓道部の当番の時間に差し入れでもしますね」
「ありがとう」