才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「ありがとう、お礼なんていいのに」
「ううん、早めに薬を飲んで休めて良かったの」
プシュっと相馬くんは缶コーヒーをその場で開けて飲み始めた。
「三木さんは飲まないの?水分は摂った方がいいよ、昨日は暑かったから体調悪くなったんじゃないかなぁ」
そっか、昨日はそういえばお昼から何も飲んでなかったかも……
「あの……どうして熱があるって気づいたの?」
「えっ?……ゴクン」
コーヒーを飲み込む音がした。
「どうしてって……うーん……三木さんを見てたから?かなぁ」
えっ?私はまた頬が赤くなった。
「クスッ、また赤いね(笑)」
相馬くんの手が伸びてきたが私の自分の手の方が早かった。
「今日は熱はないから大丈夫だよ、どうしてほっぺたを触るの?」
「あっごめん……嫌だよね、本当にごめん」
僕はどうやら距離が近いようだ、気を付けなきゃ…
「嫌っていうか恥ずかしいの……」
自分の頬を触っている三木さんはとても可愛い。
「妹がいて……つい……」
妹さんがいるんだ、お兄ちゃんなんだ……
「他の人が赤くても触るの?」
相馬くんはしばらく返事をしてくれなかった。
他の人か……考えたことなかったな
「えーと、ごめん、三木さんを妹扱いしている訳じゃないからね」
「あ、うん」