才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
僕は喉の調子を咳払いで整えた。
「愛菜、僕は愛菜から好きって言葉を聞かないとキスは出来ないと思ってたんだ……その、ずっとしたいと思ってた」
「私はね、OKしたんだからいいのに……それに元カノさんの存在を知ったじゃない?りっくんは慣れてるから時期とかタイミングとかまかせようって、でも外は恥ずかしくて……それにりっくんのハグだけでも自分は好きでいてくれてるって満足だったのは確かなの、だからキスとかはそこまで重要に考えてなかったのは本当にごめんなさい」
考えてなかった?
まあいいや理久斗は両手を広げた。
「おいで」
愛菜は近づいて理久斗の胸に頭をつけた。
「りっくんのハグが好きなの、安心するの」
理久斗はぎゅっと力を入れて抱きしめ直す。
「愛菜、大好きだよ、僕、焦らないから、もう大丈夫だから僕の腕の中にいて欲しい、ハグが好きならいつでもする」
「ん、ありがとう……」
理久斗は抱きしめたまま頭にキスをして自分の頬を愛菜にくっつける。
包んでいた愛菜の方から両手が出てきて首に回された。
「りっくん……」
愛菜に上目遣いに見られる。
「愛菜」
理久斗は愛菜の口唇を親指で軽く開けた。
「ちゅっ……っん」
「んっ」
理久斗は愛菜の頭の後ろを片手で支えると理久斗が下から口唇を当てる。
りっくんにハムハムされてる……
次に理久斗が腕を愛菜に回して上からのキス
「んっ……りっくん」
口唇を離すとギューってしてくれた。