才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
夜、理久斗は昼間の事を思い出していた。
「グスッ、愛菜可愛かった……よかった、ちゃんと両思いだった」
家に帰って思い出して少し嬉し泣きをしたのは愛菜には内緒……
「お兄ちゃん!」
急にドアが開く。
「っ、びっくりしたー」
理久斗は心臓を押さえた。
「由依ー、ノックをしろっていつも言ってるだろ?マジでびっくりしたし」
「開けられてダメな事はしちゃいけないんだよ」
「何だよ、それよりいつ帰ったんだよ」
「今だよ、帰ったの気付かなかったの?」
「まぁ…」
「愛菜さんに振られたの?」
「何でだよ、順調だよ」
「じゃあ何でティッシュを持ってるの?泣いたの?」
「これは…ちょっと目にゴミが入ったんだよ」
「どうでもいいわ、それより聞いて、優勝したの」
「マジで?よかったな」
「冬休みに入ったらすぐ全国大会だから、お兄ちゃんは留守番ね(笑)」
それだけ言うと由依は部屋を出ていった。
理久斗はリビングに降りていった。
テーブルには買ってきたご馳走が並んでいた。
「全国か…すげえな」
由依がお風呂からでると家族で夕食を食べていた。
そういえば今日は日曜日だったから愛菜は夕食は……
確かご飯炊いたから夕食に回すと言ってたんだっけ。
呼べばよかったな……