才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「ねえ、本堂くんて凛華の事好きなのかな?」
「多分な」
「最近一緒に帰ってるらしい」
「へぇ、それは知らなかった、あんまり響と話してないからな」
「どうなるんだろうね、あの二人は」
「見守るしかないよな、同じ部活ってマジでうまくいく可能性がないと振られたらしんどいしな」
「ふふっ、りっくんが言うんだ(笑)」
「僕しか逆に言えなくない?」
「確かに」
休憩が終わり部活も昼に終了した。
凛華と一緒に部室を出た。
りっくんが待っていてくれて三人で体育館の所まで行くと凛華とは帰る門が違うので手を振って別れた。
二人で門に向かっていると走ってくる足音がして、後ろを振り向くと本堂くんが走って凛華に追い付いていた。
「きっと追いかける程好きなんだろうな」
「…りっくんは?」
愛菜は理久斗の腕を軽くつかんだ。
「僕はもう追い付いたから(笑)そうだ、今日は弁当をいれてきたんだ、愛菜ん家で食べような」
「りっくんが作ったの?」
「もちろん」
「やったー」
愛菜はパチパチと手を叩いた。
バスに乗り愛菜の家に行く。
「お邪魔します」
「どうぞ」
りっくんはお弁当を鞄から出してくれた。
「わぁ、美味しそう、写真撮っていい?」
「もちろん」
「やっぱり彩りが綺麗だね」
「うん、一応考えてる、食べよう」
「いただきます」