才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
カッコいい
凄く愛菜がたくましく見える。
「愛菜、かっこいいよ、僕…泣いたりしてカッコ悪いよな」
「私の為でしょ、嬉しいよ、私ね小さい頃からみんなとは少し違う生活を送っていたから人の気持ちとかわからないのね、りっくんみたいに周りが見えたりする所なんて尊敬する、実は今日は一番ショックだったのは今、一緒にクラスでいる子の事だったの、その子もりっくんの事が気になってたんだって」
「え?」
「その子がりっくんの事を話してるのを聞いたことはなかったし、知らなかったんだけど、彼氏いるんなら教えて欲しかったなって……聞かれてもないのよ?彼氏出来たら言うものなの?って頭の中がちょっとぐちゃぐちゃしちゃって今日は部活は休んだの」
「愛菜が言いたくなければいいと思うよ、バレて傷つく人もいるし、黙ってた方が何もなく過ごせたかもしれない」
「そうだよね」
「今さらだけど愛菜はどうしたい?」
「文化祭の時に自分の気持ちに気付いてからはりっくんの事好きだよ」
「僕も愛菜の事が好き、お互い好きなら堂々と付き合っていいと思うよ」
「うん!そうしようっていうか、してたはずなんだけど色々ごちゃごちゃ言われたからさー、気持ちを落ち着かせたくてひたすら打ってた(笑)」
「よかった、明日は部活出れるね」
「もちろん」
りっくんの手が頬に伸びてきた。
目を瞑るとキスをくれた。
「帰るね」
「ありがとう、わざわざ来てくれて、嬉しかった」
僕は家に帰った。