才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
次の日は雨予報だった。
理久斗はバス?と愛菜にLINEを送るとバス!と返ってきた。
バス停で待ってると返信した。
ふぁあーと大きなあくびが何度も出る理久斗。
睡眠時間は三時間、完全な寝不足だ。
バスが到着して愛菜が降りてきた。
「おはよー」
「おは……ふぁあ……ごめん、おはよう(笑)」
「りっくんあくびさっきもしてたのバスから見えたよ(笑)」
「うん…昨日勉強しすぎた」
「ふふっ、勉強はしすぎることはないと思うよ」
「そっか、行こう」
授業中に寝ないでねと釘をさされる。
学校の門に着くとバレー部の女の子と愛菜のクラスの女子がいた。
「ちょっといい?」
愛菜と理久斗は目を見合わせた。
「私?りっくん?」
「二人」
門から中庭に移動した。
「教室じゃ目立つから待ってたの、愛菜、昨日ごめんなさい」
二人が謝ってきた。
「愛菜は何も悪くなかったのに、つい……ひどいことを…反省してる」
「あー、うん全然大丈夫だよ、でもありがとうね、同じクラスなのに気まずいのも嫌だしね(笑)」
「うん、ごめん、本当に」
「私も昨日、相馬くんに謝ってもらったの、そして三木さんが好きですってはっきり言ってもらってね」
りっくん……愛菜は理久斗を見た。
「告白してよかった、ちゃんと気持ちも切り替えられる」
「うん、私も実はその告白現場を偶然見ちゃって、声は聞こえなかったんだけど、自分の気持ちに気づけたから私もありがとう」
「愛菜……」