才色兼備で高嶺の花の彼女を溺愛したいんだ
「私、相馬くんの事を好きな子、まだ知ってるの、彼女いるって言っとくね(笑)」
「いやいや、僕なんか全然ダメなやつだし、でも彼女いるんでといってくれるのはお願いしたいかな、愛菜が心配するんで」
「りっくんてモテるんだね、知らなかった」
僕は校舎向こうだからもう行くなとりっくんは小走りで言ってしまった。
愛菜達三人はそのまま中庭からすぐの階段を上がって教室まで一緒に行った。
「あ、凛華、おはよう」
「おはようじゃないし、上から見ててハラハラしてたんだからね、知らない!」
そういうと教室に入っていった。
バレー部の子に手を振り愛菜達も教室に入る。
坂下さん怒ってたけど大丈夫?と心配されたがあれは怒ってないから大丈夫よと言っておいた。
じゃあと愛菜は席に座る。
昼休みになると愛菜は一人で学食に行った。
食べ始めると前に誰かが座る。
「もう、さっさと一人で行動しちゃうんだから」
「慶ちゃん…だって教室にいなかったし」
「トイレ行ってたの、いただきます」
ズルズルとお互いうどんをすする音だけがする。
「ごちそうさまでした」
先に食べ終わった愛菜が一息つく。
ふぅ、お腹いっぱい。
今から独り言だから…ゴクンとスープを飲み干した慶ちゃんが話し出した