冷たいアイツの食べ方 (短)
俺のメイド side亜樹
side亜樹
俺は薄野(すすきの) 亜樹(あき)。
薄野グループの御曹司で、顔も良けりゃ頭も良い。衣食住には困ることない、悩みの種の一つも飛ばせない――そんな罪深い人生を送っている。
……いや、訂正する。
俺にも、唯一困っている事がある。
それは、
女だ。
といっても、俺を彼氏にと欲する女子は、引く手あまただ。俺が困っている女、それは、たった一人。
コンコ、ガチャ
「失礼します、亜樹様。そろそろ朝の準備を」
「……」
そう、このメイドだ。
黒い頭に、時代錯誤の丸すぎるメガネ。
肩を越える髪は、いつも黒いゴムで括っている。メイド服をキッカリカッチリ、まるで戦隊ヒーローのスーツみたいにパリッと着こなし、俺相手に怯みもせず、メイドとしての仕事を、カッチリこなしやがる。
メイドの名は、冬田(ふゆた) 冷(れい)。
俺は薄野(すすきの) 亜樹(あき)。
薄野グループの御曹司で、顔も良けりゃ頭も良い。衣食住には困ることない、悩みの種の一つも飛ばせない――そんな罪深い人生を送っている。
……いや、訂正する。
俺にも、唯一困っている事がある。
それは、
女だ。
といっても、俺を彼氏にと欲する女子は、引く手あまただ。俺が困っている女、それは、たった一人。
コンコ、ガチャ
「失礼します、亜樹様。そろそろ朝の準備を」
「……」
そう、このメイドだ。
黒い頭に、時代錯誤の丸すぎるメガネ。
肩を越える髪は、いつも黒いゴムで括っている。メイド服をキッカリカッチリ、まるで戦隊ヒーローのスーツみたいにパリッと着こなし、俺相手に怯みもせず、メイドとしての仕事を、カッチリこなしやがる。
メイドの名は、冬田(ふゆた) 冷(れい)。