「推しカプを拝みたいだけ」で王子の婚約者選抜試験に参加したのに、気がつけば王子の子を妊娠してました
始まりはこの質問。
「王妃にとって必要な資質は何だ?」
正直、エドヴィン王子にとっては、資質などどうでもいい。
リーゼという女性であれば。
だから、これは形式上でしかない。
リーゼがどんな答えを言おうとも、エドヴィンはリーゼの答えを王妃の資質にするくらいの気持ちでいた。
ところが。
「気品に満ち溢れ、立っているだけで華やかでゴージャスなオーラを醸し出し、人々を魅了し続けるのはもちろんのことながら」
うんうん。
エドヴィンは、それこそまさにリーゼのことだと思いながら聞いていた。
「それに、やはり何と言いましても、私たちのような下民にも親し気にお声をかけてくださる気さくさと」
……ん?
今、リーゼが「私たちの様な下民」という言葉を使ったことに、エドヴィン王子は違和感を覚えた。
「そして、この国に関するありとあらゆる知識を使いながら殿下をお支えする」
うんうん。
やはり気のせいだったようだ、とエドヴィン王子は思いたかった。
「アレクサンドラ様ですわー!!」
「は!?」
エドヴィン王子は、今日1番の大声を出してしまった。
「王妃にとって必要な資質は何だ?」
正直、エドヴィン王子にとっては、資質などどうでもいい。
リーゼという女性であれば。
だから、これは形式上でしかない。
リーゼがどんな答えを言おうとも、エドヴィンはリーゼの答えを王妃の資質にするくらいの気持ちでいた。
ところが。
「気品に満ち溢れ、立っているだけで華やかでゴージャスなオーラを醸し出し、人々を魅了し続けるのはもちろんのことながら」
うんうん。
エドヴィンは、それこそまさにリーゼのことだと思いながら聞いていた。
「それに、やはり何と言いましても、私たちのような下民にも親し気にお声をかけてくださる気さくさと」
……ん?
今、リーゼが「私たちの様な下民」という言葉を使ったことに、エドヴィン王子は違和感を覚えた。
「そして、この国に関するありとあらゆる知識を使いながら殿下をお支えする」
うんうん。
やはり気のせいだったようだ、とエドヴィン王子は思いたかった。
「アレクサンドラ様ですわー!!」
「は!?」
エドヴィン王子は、今日1番の大声を出してしまった。