「推しカプを拝みたいだけ」で王子の婚約者選抜試験に参加したのに、気がつけば王子の子を妊娠してました
そんなこんなで。
エドヴィン王子が面接のタイミングで仲を深めたかったリーゼとの面接は、リーゼがエドヴィン王子とアレクサンドラとの仲を尊いものとして主張しまくるだけの、リーゼだけが満足がいく結果と、なってしまった。
その中身を包み隠さずエドヴィンはアレクサンドラに話し、アレクサンドラは心底嫌そうな顔をした。
「元々、君を婚約者にと考えている侍従もいたからね……彼女の演説らしきものを、涙を浮かべて聞いたかと思うと、最後は拍手と握手を交わしていたよ」
「勿論、すぐに訂正したんでしょうね」
「侍従の方は、10年は勤務したければ余計なことをするなと脅しておいたよ」
「そうね。こういう時は立場を使って脅すのが一番です」
リーゼが聞いていたら、「なんって息が合ったお二人!推せる!」と興奮しそうな程、今エドヴィン王子とアレクサンドラの心はシンクロしていた。
「それはそうと、殿下。今日を逃せば……リーゼ様は本当に殿下を恋愛相手としてはもう見なくなるのでは」
「それは困る」
「私も困ります。嫌ですもの、将来王妃になるのなんて」
2人は、またもや同時にため息をつく。
「……どうしたらいいのだろうか……」
「本当でしたら、試験は今日で終わりのはず、でしたけれど」
「嫌、無理だ。このまま彼女を帰したくない」
「であれば殿下、1つご提案があるのですが」
「何?」
そうしてアレクサンドラが提案したのは、婚約者試験を1週間引き伸ばすことだった。
エドヴィン王子が面接のタイミングで仲を深めたかったリーゼとの面接は、リーゼがエドヴィン王子とアレクサンドラとの仲を尊いものとして主張しまくるだけの、リーゼだけが満足がいく結果と、なってしまった。
その中身を包み隠さずエドヴィンはアレクサンドラに話し、アレクサンドラは心底嫌そうな顔をした。
「元々、君を婚約者にと考えている侍従もいたからね……彼女の演説らしきものを、涙を浮かべて聞いたかと思うと、最後は拍手と握手を交わしていたよ」
「勿論、すぐに訂正したんでしょうね」
「侍従の方は、10年は勤務したければ余計なことをするなと脅しておいたよ」
「そうね。こういう時は立場を使って脅すのが一番です」
リーゼが聞いていたら、「なんって息が合ったお二人!推せる!」と興奮しそうな程、今エドヴィン王子とアレクサンドラの心はシンクロしていた。
「それはそうと、殿下。今日を逃せば……リーゼ様は本当に殿下を恋愛相手としてはもう見なくなるのでは」
「それは困る」
「私も困ります。嫌ですもの、将来王妃になるのなんて」
2人は、またもや同時にため息をつく。
「……どうしたらいいのだろうか……」
「本当でしたら、試験は今日で終わりのはず、でしたけれど」
「嫌、無理だ。このまま彼女を帰したくない」
「であれば殿下、1つご提案があるのですが」
「何?」
そうしてアレクサンドラが提案したのは、婚約者試験を1週間引き伸ばすことだった。