「推しカプを拝みたいだけ」で王子の婚約者選抜試験に参加したのに、気がつけば王子の子を妊娠してました
「そもそもリーゼ様。まさかお城でも、いつもと同じように、あれやこれやを作りまくる生活をするおつもりですか?」
「え、何言ってるの、そんなわけ」
「ないですよね」
「あるに決まってるわ」
「あるんですか!!!?」
さも当然、と言いたげなリーゼの純粋無垢な眼差しによって、ニーナの言葉が迷子になった。
「あ、あのですね、リーゼ様。仮にも、婚約者試験の延長戦ですよ」
「ええ、そう言っていたわね」
ニーナは、エドヴィン王子とアレクサンドラと示し合わせた通り
「アレクサンドラ様とリーゼ様のどちらかにするか意見が割れたので、1週間この城で婚約者としての教養を学んだ上で、最終日の舞踏会にて決定したいとのことでした」
と、一字一句漏らさずリーゼには伝えていた。
「そんな、大事な試験の最中だというのに……木屑やインクだらけにして作業をしている場合ではないのでは?」
ニーナの本音は、大事な試験の頭に「自分の今後の不労所得生活のため」と付けたかったが、それは心の中で念じるだけにとどめた。
「何、お馬鹿さんなこと言ってるの?」
「へ?」
いけない、つい素で返事をしてしまったと、ニーナは慌てて口を塞いだ。
「アレクサンドラ様とエドヴィン様の24時間かける7日を密着できるということよ……ぐふふふ」
あ、まずい。
この「ぐふふ」笑いが出た時のリーゼは、脳内でよからぬことを考えている証拠だと、ニーナは知っている。
さらに、メガネ越しに、深い青色が、キラキラと光を放っている。
「アレクサンドラ様とエドヴィン様の裸でどっきり遭遇、からのベッドインまで観察できるかもしれないんですよよ!」
「それ観察したら犯罪ですからおやめください!お父上とお兄様が泣きます!!!」
「え、何言ってるの、そんなわけ」
「ないですよね」
「あるに決まってるわ」
「あるんですか!!!?」
さも当然、と言いたげなリーゼの純粋無垢な眼差しによって、ニーナの言葉が迷子になった。
「あ、あのですね、リーゼ様。仮にも、婚約者試験の延長戦ですよ」
「ええ、そう言っていたわね」
ニーナは、エドヴィン王子とアレクサンドラと示し合わせた通り
「アレクサンドラ様とリーゼ様のどちらかにするか意見が割れたので、1週間この城で婚約者としての教養を学んだ上で、最終日の舞踏会にて決定したいとのことでした」
と、一字一句漏らさずリーゼには伝えていた。
「そんな、大事な試験の最中だというのに……木屑やインクだらけにして作業をしている場合ではないのでは?」
ニーナの本音は、大事な試験の頭に「自分の今後の不労所得生活のため」と付けたかったが、それは心の中で念じるだけにとどめた。
「何、お馬鹿さんなこと言ってるの?」
「へ?」
いけない、つい素で返事をしてしまったと、ニーナは慌てて口を塞いだ。
「アレクサンドラ様とエドヴィン様の24時間かける7日を密着できるということよ……ぐふふふ」
あ、まずい。
この「ぐふふ」笑いが出た時のリーゼは、脳内でよからぬことを考えている証拠だと、ニーナは知っている。
さらに、メガネ越しに、深い青色が、キラキラと光を放っている。
「アレクサンドラ様とエドヴィン様の裸でどっきり遭遇、からのベッドインまで観察できるかもしれないんですよよ!」
「それ観察したら犯罪ですからおやめください!お父上とお兄様が泣きます!!!」