アラフィフママを溺愛するのは植物男子でした
7・溺愛はご遠慮ください!
「ま、待って──!」
不用意に近づいたのがいけなかった。
彼の行動はどんどんエスカレートしていく。
本当に唇が触れそうになって、突き放した。
「それ以上の“癒し”は、必要ないわ」
「……そうですか」
彼は、シュンとうなだれた。
そんな顔をされると、こっちが悪いように思えてきて困る。
「それより、あなたの名前を考えてみたの」
はぐらかすように、スマホを取り出して先ほどのガーベラのページを見せた。
「あなたの鮮やかなオレンジを見た時に、ガーベラが思い浮かんだの。花言葉は“神秘”。オレンジのガーベラの種類は、“ミノウ”って言ってね──」
動揺していたためか、自分でも驚くほど、かなり早口の説明になってしまっていた。
それでも彼は、頷きながら微笑んで聞いてくれていた。
「ミノウをもじって、“ミノ”はどうかしら?」
不用意に近づいたのがいけなかった。
彼の行動はどんどんエスカレートしていく。
本当に唇が触れそうになって、突き放した。
「それ以上の“癒し”は、必要ないわ」
「……そうですか」
彼は、シュンとうなだれた。
そんな顔をされると、こっちが悪いように思えてきて困る。
「それより、あなたの名前を考えてみたの」
はぐらかすように、スマホを取り出して先ほどのガーベラのページを見せた。
「あなたの鮮やかなオレンジを見た時に、ガーベラが思い浮かんだの。花言葉は“神秘”。オレンジのガーベラの種類は、“ミノウ”って言ってね──」
動揺していたためか、自分でも驚くほど、かなり早口の説明になってしまっていた。
それでも彼は、頷きながら微笑んで聞いてくれていた。
「ミノウをもじって、“ミノ”はどうかしら?」