アラフィフママを溺愛するのは植物男子でした
 そうよ、言いづらいなら、もう直接見てもらおう。
 その方が早いわ。

「えっ……。いいんですか?」
「はい」
「嬉しいです。じゃあ、何か差し入れ持って行きますね」

 郡山くんは、心なしか頬を赤らめて嬉しそうに去っていった。

 ……ん?

 ちょっと待って。
 今の、私が郡山くんを誘ったみたいになってる!?

“課長……あの。(その事でお話があって)週末、家に(見に)来ませんか?”

 っていうつもりだったのに!!
 しかも涙目の上目遣いになっちゃってたし!!
 何やってるの、アラフィフが!!
 8歳も年下の後輩に!!

 違う! いや、違わないけど、違うーー!!
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